輸入住宅の耐震性は?

海外の住宅工法だけど日本の地震には耐えられる?

アメリカやカナダといった代表的な輸入住宅は、ツーバイフォー工法を取り入れています。これは床、壁、天井の「面」を組み合わせて建物を支える工法です。

それとは反対に、柱、梁、筋交いなどによる軸を基本として考える住宅を「在来工法」と呼びます。

2×4が地震に強い理由

ツーバイフォーは床・壁・天井の6つの面で支える「6面体モノコック構造」と呼ばれ、地震に強い工法です。モノコック構造は、航空機や新幹線などにも採用されているほどの強固な構造で、信頼性は抜群。

箱型構造なので、地震や台風の力を、面全体でバランスよく吸収・分解します。

在来軸組工法との違い

ツーバイフォーが面で家をつくるのに対して、日本の在来工法は、柱、梁の軸組と筋交い、すなわち「線」と「点」で構成されています。壁を自由に抜いたり移動することができます。一方、接合部に地震や台風の力が集中してしまうと、倒壊のリスクが高まるデメリットがあります。

他に輸入住宅で取り入れられている耐震性の工夫

免震システム

輸入住宅のメーカーでは、その他にも様々な耐震性の工夫をしています。そのひとつが、建物と地面との間に柔らかい層(免震層)を設け、地震の揺れを建物に 伝わりにくくするという「免震」システムです。地震の揺れ自体が小さくなるため、二次被害を防ぎやすくなります。

SEシステム

その他に、規模な木造建築物の技術を住宅に応用するために開発された技術「SEシステム」があります。構造計算を行い、強度が高く品質の安定した「構造用集成材」を採用することで、科学的に耐震性を高めています。

【コラム】タイプの違う大震災の時2×4の住宅はどうなった?

熊本大震災

熊本地震において震度7の地震が2回発生しました。その後も大小の地震が発生しましたが、ツーバイフォー住宅は全壊・半壊はなく、一部損壊した住宅は3%以下という数値にとどまりました。

東日本大震災

東日本大震災において、津波の被害を除く98%のツーバイフォー住宅が、当面補修をしなくても継続して居住可能な状態を保ったという結果になりました。また、津波の横力にも耐えた住宅も多く、2階床上浸水をしてもほぼ原形を保った住宅もありました。

阪神・淡路大震災

阪神・淡路大震災でのツーバイフォー住宅の被害は、全壊・半壊ともゼロでした。家具の破損、転倒調査の食器戸棚の被害も、ツーバイフォー住宅はわずか10%という結果になりました。